ビジネスイン都は、宮城県仙台市青葉区本町にあるレトロなビジネスホテル風の施設です。
表向きは古い宿泊施設ですが、実態は東北地方で最も古くから続くゲイ向けのハッテン場(出会いの場)として知られています。特に女装子やニューハーフ、そして彼女たちを好む純男たちが集うスポットとして有名で、まさに知る人ぞ知るディープな空間です。
館内は昭和の香り漂うノスタルジックな造りで、一歩足を踏み入れると時代が止まったような独特の雰囲気が感じられます。
初めて利用を検討している方に向けて、本記事ではビジネスイン都の基本情報や設備、ルール、口コミ、そして初心者へのアドバイスまで丁寧に紹介します。
ビジネスイン都の所在地とアクセス・基本情報
所在地
住所:仙台市青葉区本町2丁目8-29
仙台市中心部に位置しています。最寄り駅は地下鉄南北線の広瀬通駅で、東2出口から徒歩2分ほどとアクセス良好です。JR仙台駅からも徒歩圏内(約6~10分)で、周辺にはコインパーキングが多数あるため車で行く場合でも比較的便利でしょう。近くにファミリーマートなどもあり、飲み物やちょっとした買い物にも困りません。
営業時間
24時間営業で年中無休です。
深夜・早朝でも利用できるので、終電を逃した後の始発待ちに泊まることも可能です。実際に「宿泊2,900円と安いので翌朝の始発待ちに助かる」との声もあります。
基本料金
入館時に所定の入場料を支払えば、基本的に翌日の昼12時まで館内で過ごすことができます。
以前は昼間(10時~20時)2,000円、夜間(20時~翌10時)2,500円という料金設定でしたが、2025年現在は入場料が約2,900円に値上げされています。
料金は券売機で前払いし、一度入館すると途中外出(再入場)はできませんので、必要な物は事前に用意してから入りましょう。
個室料金
希望者は追加料金で個室を借りることができます。シングルの簡易個室が約3,900円~、広めの部屋でも5,900円や7,900円程度と、宿泊施設として考えても非常にリーズナブルな設定です。
全室和室で布団が敷かれた昭和の旅館風ですが、そのぶん「ラブホテルのような怪しい雰囲気が味わえる」との声もあります。個室を利用すればプライバシーが保て、ゆっくり休むこともできるため、初心者で「ちょっと一人になれる場所が欲しい」という方にはおすすめです。
支払い方法
券売機は現金のみですが、フロントでの追加料金支払いにはクレジットカードも利用可能です。
館内に飲料の自販機やタバコの自販機もあります。
ビジネスイン都の館内設備と利用の流れ
▲ビジネスイン都の歴史を感じる外観
1. 券売機で入場チケットを購入
入口付近に券売機があるので、まず入場券(利用コースに応じた料金)を購入します。
2. 2階フロントで受付
券売機で買ったチケットをフロントに渡し、館内着の浴衣(ガウン)とフェイスタオル・バスタオルのセットを受け取ります。フロントは建物2階にあり、入口から階段を上がってすぐです。
スタッフは年配の男性が多い印象です。必要であれば使い捨て歯ブラシもここで受け取れます。コンドームも販売しているとの情報があります(設置の有無は時期によるかもしれません)。
3. 更衣室・ロッカーで着替え
フロントを済ませたら、更衣スペースへ移動します。地下1階(または1階相当フロア)にロッカー室があり、暗証番号方式のロッカーが並んでいます。ここで私服を脱ぎ、先ほど受け取った浴衣に着替えましょう。貴重品や荷物は必ずロッカーに入れて施錠してください。
館内では基本的にこの浴衣姿か、バスタオルを巻いた姿で過ごすことになります。女装をしたい方は、ロッカー室や個室で着替えてから館内を移動すると良いでしょう。
周りの目が気になるかもしれませんが、利用者は皆似たような目的ですので気兼ねはいりません。実際「女装さんは下着姿に近い格好で歩いているので大丈夫」という声もあり、館内で女装をして過ごすことに寛容な雰囲気です。
4. 館内で自由に過ごす・交流する
着替えが済んだら、あとは館内の各設備を自由に利用できます。大浴場で汗を流したり、サウナで寛いだり、居酒屋「杜(もり)」のスペースやカラオケルームで休憩したりできます。館内には複数の休憩エリアがあり、**大部屋(雑魚寝部屋)**や暗い小部屋など、利用者同士の出会いの場になっている空間が随所にあります。
気になる相手がいれば軽くアイコンタクトや会釈をして、タイミングを見て声をかけてみましょう。常連さんらしき人が新顔に話しかけてくれることも多いです。緊張するかもしれませんが、ゆっくり館内を歩いて雰囲気に慣れるところから始めてみてください。
なお、人が多い時間帯は館内の照明が落とされ、いわゆる“ハッテン場”らしいムードになります。逆に昼間など人の少ない時間帯は照明が明るく、一人でゆったりお風呂に入るサウナ感覚で利用する方もいます。
5. 退館(退出)
満足したら着替えて退館します。基本的に退出口は地下1階にあります。ロッカーで私服に戻り、使用済みの浴衣とタオル類は返却ボックスへ入れてください。
そのまま地下1階の出口から外に出られます。フロントに立ち寄る必要はなく、完全に無人で出られるシステムです。途中で帰る場合も特に報告は不要ですが、再入場は不可なのでご注意ください。
ビジネスイン都の設備構成
ビジネスイン都は建物自体が古い造りで、地上2階がエントランス兼フロント、地下1階~地上1階がお風呂や休憩エリア、3・4階が客室フロアという配置になっています。主な設備をフロアごとに紹介します。
地下1階~1階:浴場&休憩フロア
大浴場とサウナがあり自由に入浴できます。ただし設備の老朽化が激しく、お湯は濁っていたり掃除が行き届いていないこともあり、潔癖な方には厳しいかもしれません。シャワーも数か所ありますが、水圧や温度が不安定なものもあります。浴場の隣には照明を落とした暗室(仮眠室)があり、マットや簡易ベッドが複数設置されています。ここは仮眠だけでなく、利用者同士の交流の場にもなっています。他にも大部屋や喫煙所、日焼けマシン、自販機、ロッカー室などがあります。
2階:エントランス&娯楽フロア
入口から階段を上がったところがフロントです。受付の横には居酒屋「杜」というバーカウンター付きのスペースがあり、休憩所や談話スペースとして使われています。カラオケルームもあり、女装さんが集まりやすい憩いの場にもなっています。さらにビデオルームや小さな暗がりスペースもあり、昔ながらのハッテン場らしい雰囲気を体験できます。
3階・4階:個室フロア
宿泊用の個室が並ぶフロアです。全て和室で布団が敷かれ、鍵もかかるので安心して利用できます。昭和の連れ込み旅館を思わせるレトロ空間で、プライバシーを確保したい初心者にもおすすめです。
5階:予備フロア
通常は閉鎖されていますが、週末や混雑時に開放されます。大部屋や喫煙所があり、利用者が多いときに活用されます。
清潔感や衛生面について
多くの口コミで挙がるのが衛生面の課題です。経年劣化による汚れや設備の不具合が目立ち、「清潔さを求める人には厳しい」という声もあります。ただ、こうしたレトロ感や緩さを“味”として楽しんでいる常連も多くいます。潔癖な方はサンダルや除菌グッズを持参するなど、工夫して利用するのがおすすめです。
利用者のレビュー・口コミ・体験談から見る雰囲気
常連がフレンドリー
初めて訪れた人に声を掛けてくれる常連さんが多く、緊張がほぐれるという口コミがあります。中には「仮眠室で何度も楽しい時間を過ごした」という体験談もあり、リピーターになる人も少なくありません。
客層の幅広さ
大学生風の若い利用者から中高年まで年齢層は幅広く、女装子やニューハーフの方も多く訪れています。純男の利用者もいて、オールジャンルが混ざり合う空間です。女装勢は珍しがられたり歓迎されやすいため、初心者でも安心して行ける雰囲気があります。
清潔さに対する辛口意見も
一部の口コミでは「不衛生すぎて無理」といった厳しい評価もあります。快適さを期待すると落胆する可能性がありますが、あくまで“昭和レトロなハッテン場”と理解して行けば楽しめるでしょう。
時間帯による違い
朝方や昼間は人が少ない一方、夜や週末は賑わいます。初めての方は週末の夜を狙うと出会いのチャンスが増えるでしょう。
初心者へのアドバイスと注意点
- 貴重品管理は必須
ロッカーを必ず利用し、荷物は放置しないようにしましょう。盗難防止の意識が必要です。 - マナーを守った声かけ
いきなりの接触はNGです。アイコンタクトや軽い会話から始め、嫌な場合は丁寧に断る勇気を持ちましょう。 - 女装初心者でも安心
館内では女装利用者も多く、歓迎されやすい雰囲気です。自分らしいスタイルで楽しめば出会いのきっかけが広がります。 - 純男初心者も気楽に
「ゲイ専用」ではなく、幅広い層が集う場なので居心地の悪さはありません。興味を持ったら素直に体験してみるのがおすすめです。 - 退出時間を意識する
翌昼12時がチェックアウトの目安です。終電の時間も考慮して計画的に過ごしましょう。 - プライバシーの安心感
入退館時も人目につきにくく、館内ではお互いに干渉しすぎない暗黙のルールがあります。身バレを恐れる方でも比較的安心です。
まとめ
ビジネスイン都は、仙台市に残る数少ないディープなハッテン場として長年親しまれてきました。昭和レトロな雰囲気の中で、女装子やニューハーフ、純男が自由に交流できる場です。清潔さや快適さを求める施設ではありませんが、それを承知で行けばディープで非日常的な出会いを楽しめます。
初めての方もルールとマナーを守れば大歓迎されますので、ぜひ勇気を出して一歩を踏み出してみてください。きっとここでしか味わえない体験が待っています。