オープンマリッジの基本ルールとは?夫婦が守るべき5つの約束

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オープンマリッジに興味はあるけれど、「実際どんなルールを決めればいいの?」「嫉妬せずにやっていけるの?」と不安に感じていませんか。

オープンマリッジとは、夫婦がお互い合意の上で配偶者以外との恋愛や関係を認め合う新しい結婚の形です。しかし、正しい理解やルールづくりなしに始めてしまうと、深刻な衝突や信頼関係の崩壊につながるリスクもあります。

本記事では、オープンマリッジで、夫婦が守るべき基本ルール=5つの「約束」を紹介します。嫉妬や不安、信頼や境界線の問題にどう対処するか、具体的な解決策を提案します。

オープンマリッジとは?ルールがなぜ重要か

オープンマリッジとは、夫婦双方が完全に合意した上で他の異性との関係を持つことを許容する結婚スタイルです。互いに隠れて関係を持つ浮気・不倫とは異なり、透明性と信頼を前提にしています。

とはいえ、自由な関係に見えても無制限に何でもOKというわけではありません。実際には従来の結婚以上に綿密なコミュニケーションとルール作りが必要とされています。

特にオープンマリッジでは、嫉妬や不安といった繊細な感情が生じがちです。明確な取り決めがないまま始めると、「そんなつもりじゃなかったのに…」というすれ違いから大きな衝突に発展しかねません。

そうならないためにも、事前に夫婦でしっかり話し合い、お互いが安心できるルールを定めておくことが不可欠です。次章では、オープンマリッジを円満に続けるために夫婦が守るべき5つの約束を具体的に見ていきましょう。

オープンマリッジで夫婦が守るべき5つの約束

オープンマリッジを成功させる鍵は、夫婦間の信頼とコミュニケーション、そして明確なルール設定にあります。ここでは、オープンマリッジを始める二人が**必ず守るべき5つの基本ルール(約束)**を紹介します。

約束1: 徹底的な話し合いと合意をする

まず大前提となる約束は、お互い十分に話し合い、納得してから始めることです。なんとなくの勢いでオープンマリッジを始めてしまうと、後から「聞いていない」「そんなつもりではなかった」というすれ違いが起きかねません。

最初に時間をかけて互いの希望や不安をすべてテーブルに乗せ、徹底的に話し合うことが重要です。

例えば、「どうしてオープンマリッジに興味を持ったのか」「何を得たいのか」といった点から、お互いの本音を共有しましょう。

一方が不安を抱えたままでは上手くいかないため、双方が安心できるまで十分に対話し、合意形成することがスタートラインです。最初の約束として「何でも正直に話し合おうね」と確認し合ってください。

約束2: 明確なルールと境界線を設定する

オープンマリッジでは**「どこまでOKで何がNGか」**という境界線をはっきり決めておく必要があります。曖昧なままだと、「そのくらい大丈夫だと思ったのに…」と片方が感じ、もう片方は傷つくという事態になりがちです。そうした誤解や嫉妬を防ぐため、具体的なルールを二人で作り上げておきましょう

話し合っておきたい項目の例:

  • 他の人との身体的接触はどこまで許容するか(キスまでOK、デートはOKだが性交渉はNG…など)

  • 恋愛感情を持つことを許すか否か(肉体関係は認めるが本気の恋愛はしない 等)

  • 他の人と会う頻度や時間帯(例:「会うのは月に2回まで」「夜は**○時まで**」など)

このように、セックスやデートの可否、感情の範囲、会う頻度・時間帯など細部にわたり擦り合わせておくことが大切です。また安全面のルールも決めておきましょう。例えば「外で関係を持つ際は必ず避妊をする」「定期的に性病検査を受ける」といった取り決めです。

お互いが安心して活動できるよう、必要であれば書面にリスト化するくらい明確にしておくと良いでしょう。明確な境界線があれば、「ここから先は約束違反だ」というラインが共有できるため、余計な不安や嫉妬心を抑える効果もあります。

約束3: 嫉妬・不安を素直に共有し、一緒に乗り越える

どんなにルールを決めていても、嫉妬や不安の感情を完全になくすことは難しいものです。オープンマリッジでは「嫉妬しない自分でいたい」と思っていても、実際にパートナーが他の人と親密になると心がざわつく――これはごく自然な反応です。大切なのは、そうした感情が生まれたときに我慢して溜め込まないことという約束です。

嫉妬や不安を感じたら、「こんなこと言ったら器が小さいと思われるかな…」と遠慮せずに正直に伝え合いましょう。お互いに素直な気持ちを共有することで初めて、適切な対処策を一緒に考えることができます。

例えば「他の人と会った後はどうしても寂しさを感じてしまう」と伝えれば、パートナーはこれまで以上に愛情表現をして安心させてくれるかもしれません。あるいは一時的にオープンな関係をお休みしてみる、という判断もできるでしょう。

嫉妬心にフタをして無理を重ねると、いつか爆発して関係が壊れてしまいます。「嫉妬や不安は一緒に乗り越えよう」という姿勢で、感じた気持ちは素直に打ち明け、お互いにフォローし合う約束をしてください。それが結果的に夫婦の信頼を深め、絆を強めることにもつながります。

約束4: パートナーとの信頼を守り、取り決めを遵守する

オープンマリッジを続ける上で最も重要な土台となるのが相手への信頼です。信頼が崩れてしまっては、この関係は成り立ちません。そして信頼を維持するためには、二人で決めたルールを必ず守ることが絶対条件です。

「今回だけなら…」「バレなければ…」という気持ちで約束を破ってしまえば、従来の浮気と何ら変わらなくなってしまいます。

例えば、決めていた境界線をこっそり越えたり、相手に嘘をついたりすれば、一瞬で信頼関係は崩壊してしまうでしょう。逆に、お互いルールをきちんと守り続ければ、「この人は約束を守ってくれている」という安心感が生まれます。小さな約束の積み重ねが、大きな信頼につながるのです。

万が一、ルール違反や想定外の事態が起きてしまったときも、感情的に責め立てるのではなく冷静に話し合うことを忘れないでください。お互いが納得して決めたルールであっても、時間の経過とともに無理が出てくる場合もあります。状況の変化や気持ちの揺れを感じたら、その都度二人で話し合ってルールをアップデートする柔軟さも大切です。約束を守ること+定期的な見直しで、常に二人にとってベストな形を模索しましょう。

約束5: 夫婦関係と家庭を最優先にする

オープンマリッジを取り入れると決めても、夫婦の絆や家庭生活をおろそかにしないという約束も非常に重要です。お互いに他の人との関係を楽しめるからといって、肝心のパートナーとの時間や家庭での責任を後回しにしてしまえば、本末転倒です。外の関係に夢中になるあまり、「気づけば夫婦の会話が減っていた」「家庭の空気が冷たくなっていた」ということがないよう注意しましょう。

具体的には、家庭行事や夫婦の時間は最優先することを決めておきます。例えば「週末の夜は夫婦で過ごす」「子どもとの時間を削ってまで外出しない」など、家庭ファーストの姿勢を明文化しておくと安心です。

また外でのデートを入れすぎないよう頻度に上限を設けるのも有効です(先述の「月◯回まで」などの取り決め)。こうした配慮によって、パートナーに「ないがしろにされている…」という寂しい思いをさせずに済みます。

オープンマリッジとはいえど、お互いにとって一番大事なのは他でもない夫婦関係です。この原点を忘れず、「あなたが一番大切だよ」という姿勢を常に示し合うことが、長続きの秘訣となります。

どんなに他で楽しい時間を過ごしても、最後は必ずパートナーの元に戻り、愛情と感謝をしっかり伝える――そんな約束を交わしておきましょう。

オープンマリッジを検討する際の心構えと注意点

オープンマリッジの基本ルール(約束)を5つ紹介しましたが、最後に心構えと注意点を簡単にまとめます。まず、決して焦らないこと。興味が湧いたからといって勢いで始めるのではなく、今回挙げた約束ごとについて時間をかけて話し合いましょう。お互いの気持ちや価値観にズレがないか確認し、少しでも不安や疑問が残るうちは実行に移さない慎重さも大切です。

また、オープンマリッジは夫婦によって千差万別です。他所のカップルの例が自分たちに当てはまるとは限りません。「うちのペースで大丈夫かな?」と不安になったら、無理に他人の基準に合わせる必要はありません。お互いが納得できるやり方こそが正解です。

最後に、常に相手への思いやりと誠実さを忘れないこと。オープンマリッジは特別なルールを必要としますが、根底にあるのは「パートナーを大切に想う気持ち」です。お互いを思いやり、尊重し合う姿勢さえあれば、どんな形であれ二人の関係をより良いものに育んでいけるでしょう。

新しい形の夫婦関係に挑戦する際は、ぜひ今回紹介した基本ルール(約束)を参考に、二人だけの安心できるルールを築いてください。ゆっくりと対話を重ねながら、お二人にとって最良の選択を見つけていけることを願っています。

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