私は数年前、今とは違う彼とダブル不倫をしていました。彼はここ最近奥さんへの興味が薄れてしまい、「離婚したい」と常々話すようになっていました。
私はこの関係を今すぐ変えたいとは望んでいなかったのでしばらく彼の話を受け流していたのですが、ある日予期せぬ出来事が起きたのです。
不倫の昼デートはリスクと隣り合わせ
私たちは数カ月に一回昼間のデートをしています。その日は昼からということで、いつものように人目を若干気にしつつ、私たちはランチから楽しむことにしました。
もちろん、毎回お互いの家からは離れた場所を選ぶように気をつけてはいます。
そして、昼間のデートは毎回非日常感が強く、その日も食事を注文してから徐々に話が盛り上がっていきました。
すると背後から突然、
「あっ!久しぶりだね!」と一人の女性が彼に声をかけてきました。
彼との会話を聞いていると、どうやら関係は友人であることに間違いはないようです。
しかし次の瞬間、友人の一言で空気が一変しまし
た。
「あれ?その隣の人、奥さんじゃないよね?」
彼は苦笑いをしながら、
「誰にも言わんでね!また今度説明するわ」と隠しきれない動揺を見せつつ話を終わらせました。
堂々キャラは一瞬で崩壊!
普段の彼は、自信に満ちた態度で「俺はもう家庭なんかに縛られたくないんだよね。早く離婚したい」と語っていました。
だからこそ今の彼の姿に、私は内心「この人はやっぱり口だけの人なのかもしれない」と少し失望してしまいました。
この関係は嘘の多い関係だと私は知っています。
けれど毎回思うのは、
“バレないようにかっこよく嘘をつけ!”です。
彼のかっこ悪い姿なんてパートナーではない私が知っていたところでなんのプラスにもなりませんからね。
良くも悪くもお互いの理想がこの関係の相手です。
そして、この日は店を出た途端に彼がブツブツと呟きはじめたのです。
小声で「やばい……」「終わったかもしれない」「どうしよう」と、普段とは別人の彼の姿です。
しかし私からすれば、「いや、まだ彼女が隣にいますよー!見えてますかー?」と突っ込みたくなってしまいましたがね。
そして目の前で自分の未来だけを心配するその姿に、彼の人間性さえも見えてしまった気がしました。
私の存在は“ただの危険物”?
その後車に戻り次の場所へ移動中も「どうしよう」「バレたら離婚とかになっちゃうかも……」と延々と繰り返す彼。
その“離婚”の意味が、決して「君と一緒になるため」ではないことが残念なポイントです。
自分の生活が壊れる恐怖と保身の計算でいっぱいなのでしょうね。
このときほど自分が“ただの危険物”として扱われているのだなと認識した日はありません。
そして正直、
「勘弁してよ……
今すぐ車から降りたいんだけど……」
と、そんな言葉が喉の奥にスタンバイしていたのを今もはっきりと覚えています。
結局、この雰囲気は戻ることはなく、私は「もう帰ったほうがいいんじゃない?」と彼へ優しく言葉をかけて帰宅することになりました。
まとめ
今回の出来事で、普段から「離婚する」「俺は今の生活に愛はない」と堂々と口を叩く人ほど、実際の修羅場に弱いのだなと学びました。
また、私はこれを機に彼の言葉というよりも、この関係の男性の言葉はほどよく受け流しておくのがベストであると感じるようになりました。
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