結婚していても異性の友人と食事に行ったり連絡を取ったりする機会はあるものです。しかし、どこからが“不倫”とみなされるのか、その境界線は人によって微妙に異なります。「ただの友達」と思っていても、パートナーから見れば裏切り行為だと感じられることも。
この記事では、既婚男女が気を付けたい5つの境界線と、その倫理的な意味合いや社会的リスクについて解説します。デリケートな問題だからこそ、読者の悩みに寄り添いながら考えてみましょう。
境界線1. パートナーに隠れて頻繁に連絡を取る
日常的に配偶者以外の異性とLINEやメールで親密なやりとりをするのは注意が必要です。特にそれをパートナーに秘密にしている場合、後ろめたさを感じている証拠にもなりえます。ある調査では、「異性と頻繁にメッセージをやり取りすること」を浮気と考える人は約50%にも上りました。
オープンにできない時点で信頼を損ねており、「内緒で連絡を取り合う」行為は法律的にはセーフでも、世間一般では黒に近いグレーと見なされるのが実情です。
たとえ肉体関係がなくても、毎日のように連絡を取り合っていると、それだけで親密すぎる関係だと疑われかねません。パートナーに言えない秘密の連絡は、不倫の入り口と心得ましょう。
境界線2. 二人きりで異性と会う
異性の友人や同僚と二人で食事に行くのも、状況次第では境界線を越えます。日中のカフェで短時間のランチ程度で、お互いにオープンにしているなら問題視されにくいでしょう。
しかし、仕事の後に密室に近い空間で二人きりのディナー、お酒を伴うシチュエーションとなると、多くの人が「それはアウトでは?」と感じます。
実際、「異性と二人きりで食事すること」を浮気と考える人は約40%いるというデータもあります。さらに「配偶者に秘密で二人だけで会う」「継続的に会っている」となれば、言い訳は通用しません。どんなに本人たちにやましい気持ちがなくても、周囲から見れば疑念を招く行為です。
パートナーが不安に感じる可能性が高いシチュエーションでのデートは避けるのが無難でしょう。
境界線3. 親密なスキンシップ(手をつなぐ・ハグ)
身体的な接触も大きな境界線の一つです。友人同士であっても、手をつないだり腕を組んだりといった行為は特別な関係性を連想させます。一般的に手をつなぐ・腕を組むといったスキンシップは恋人同士のものであり、男性から見ればまさに不倫行為の典型だと考えられています。
また、日本では挨拶のハグも欧米ほど一般的ではなく、配偶者以外の異性とハグをすることに抵抗を感じる人が多いのが現状です。例えば夫からすれば、妻が他の男性と抱き合っている場面を知れば、それだけで「不倫に値する」と感じるでしょう。
こうしたスキンシップはたとえ一瞬でもパートナーに強いショックを与え、信頼を大きく揺るがします。「友達だから」と思わず、配偶者以外との過度なボディタッチは控えるのが賢明です。
境界線4. キスをする
口づけは恋愛感情の表れとして誰もが受け止める行為です。配偶者以外の人とキスを交わした時点で、多くの人にとってそれは明確な不倫でしょう。
たとえふざけて一度きりのキスだったとしても、パートナーの心にその光景は焼き付きますし、「一線を越えた裏切り」とみなされる可能性が高いです。
法律的にはキスだけでは不貞(不倫)と認められないケースが多いものの、倫理的・社会的にはほぼアウトと考えて差し支えありません。
「キスくらい平気」と思うのは危険で、一般常識としてキスは配偶者への背信行為だと自覚しましょう。一度でもキスをしてしまえば、そこから先はさらに深い関係へ発展しやすく、取り返しのつかない事態につながりかねません。
境界線5. 肉体関係を持つ
言うまでもなく、肉体関係(性的関係)に踏み込むことは完全にアウトです。配偶者以外とのセックスは法律上も明確に“不貞行為”と定義されており、立派な不倫行為と認定されます。このラインを超えてしまった場合、言い逃れの余地は一切ありません。
たとえ本人たちが「気持ちは家庭にある」などと言い訳しても通用せず、パートナーに与える心の傷は計り知れないものがあります。100人中100人が「それは不倫だ」と答える決定的な境界線が、この性的関係です。
肉体関係まで至ってしまえば、信頼関係の回復は非常に困難になり、離婚や社会的制裁(慰謝料請求など)といった重大な結果を招くこともあります。家庭を守りたいのであれば、この一線だけは絶対に越えてはなりません。
境界線を守るために大切なこと:信頼とコミュニケーション
不倫の境界線はカップルごとに異なるとはいえ、根底にあるのは**「パートナーとの信頼と約束を裏切らないこと」です。
曖昧なグレーゾーンで悩まないためにも、日頃から夫婦で互いの価値観やNG行為について話し合っておくことが大切でしょう。例えば、「異性の友人と二人で会うのは昼間のランチまで」「連絡はオープンにする」といったルールを共有するカップルもいます**。
明確な取り決めがあれば「これは大丈夫かな?」と不安になる状況を減らせますし、何より隠し事をしない透明性が信頼関係の鍵になります。
また、行動に迷ったときは**「もしパートナーが隣にいても同じ振る舞いができるか?」と自問してみることが有効です。配偶者の前でできないようなことは、やはりすべきではありません。逆にパートナーに胸を張って見せられる交友であれば、友情の範囲と言えるでしょう。結局のところ、不倫かどうかの線引きより大切なのは、お互いの気持ちを尊重し合うことです。
「これは法律的にセーフだから大丈夫」という考えではなく、「パートナーがどう感じるか」を常に優先して行動する**ことが、幸せな関係を長続きさせる秘訣です。
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